今宮古島の女子高生たちを中心に、”映えカフェ”として話題沸騰中のカフェ、「futabaknots cafe」の店長、比嘉 サイキさんにインタビューさせていただきました！
今何してる？？
ー今日はよろしくお願いします！
よろしくお願いします。
ー早速なんですけど、このお店の名前の由来がずっと気になってて。勝手に調べたんですけど、knotsって結び目、みたいな意味があるんですね。
そうですね。このお店はカフェブースと手芸ブースがあるんですけど、その手芸ブースを行なっている人が、付けた名前ですね。あと、僕おばぁちゃん子なんですけど、そのおばぁちゃんの苗字が、「双葉」っていうので、そこからも来てますね。
ー双葉って苗字があるんですね！初めて聞きました。手芸ブースもこのお店の中にあるってさっきおっしゃてましたけど、共同でお店を行なっているって感じですか？
でもほとんど僕だけがやってる感じですね。手芸ブースやってるのは親なんですけど、親は別のお店をやっているので。
ーなるほど！では、どんなお店なのかざっくりでもいいのでご紹介していただけますか？
目指しているのは、ゆっくり友達とおしゃべりしながら一時間入れるようなカフェですね。宮古島って伊良部とかそっち方面にはカフェがあるんですけど、市内にはゆっくりしながらコーヒーや紅茶を飲めるようなカフェってないなぁと思っていたんですよね。なので、ゆっくりできるような雰囲気作りは工夫していますね。例えば、あまり大きな音を立てないようにしています。高校卒業して、大阪に行ったんですけどそのバイト先で、僕は作業を早くしようとして、お皿とかもガチャガチャ音立ててり、冷蔵庫もバターン！って大きな音出して閉めてたんですけどその事でよく怒られてて。その当時はこのぐらいええやろって思ってたんですけど、今思うと静かにした方がいいなぁって思ってます笑あとは、流す音楽も会話の邪魔にならないようなものを選んでいます。
ー細かいところまでこだわって考えていらっしゃるんですね〜。ではお店のメニュー紹介もお願いします！
基本的には韓国系で揃えていますね。
ー元々韓国が好きだったんですか？
いや、高校を卒業して大阪に行ったんですけどそこのバイト先で知り合った子が韓国人でその子と付き合うようになったんですけど、それから韓国に行くようになって〜って感じですね。韓国ってカフェ文化がすごく発展してて、10歩歩いたらカフェみたいな。そしてどのお店も基本的に美味しいんです。なので今あるメニューもできるだけその味を再現していますね。
ーあ、じゃこの前食べさせてもらった、クロッフルも韓国スイーツですか？
そうですね。東京の新大久保辺りではすでにあるんですけど、宮古ではまだあまり見ないスイーツですね。まぁシンプルに僕が美味しいと思ったものだけメニューに出してるって感じです。
ー味の再現って簡単にできるものではないと思うんですが…。
基本的にレシピってどれも一緒なんですよ。ただ、使うシロップとかソースとかっていろんなブランドから出てて、全部味が違うんですよ。何個かのブランドを試してみて、美味しかったものを使うみたいな感じですね。そこから分量は試行錯誤ですね。飲んで食べて、「あぁこんな感じこんな感じ」みたいな。
ーこの味似てる！って分かる感覚鋭いですね。
昔から甘いもの好きなんですよね。料理は確か小学生ぐらいしてたんです。それで大阪で一人暮らしし始めた時に、近くにコンビニがあって、そこでスイーツを買うようになって、スイーツうまっ！てなって笑でも、作った方が絶対安いし家に来た友達も喜ぶよなって発想になって笑それで、最初は、簡単な炊飯器で作るチーズケーキから作り初めて。意外とできるもんやなぁって思ってそこからハンドミキサーとかそういう道具を揃えて、作っていったらハマりましたね。で、その話をバイト先で話したら、作ったスイーツを持ってきてって言われて、ガトーショコラを作って持っていったら一人の同僚が、このケーキをホールでほしい、お金出すからって言われて笑
ーえー！！すごすぎ！相当美味しかったんですね！
そこからバーっとハマりましたね笑メニューにあるガトーショコラがまんまですよ笑 あと、バスクチーズケーキも当時から作ってましたね。でも、デコレーションとかは苦手ですね。ショートケーキとかああいう器用なものはちょっと難しいですね。
ーなるほど〜。このお店のターゲットにしている客層とか決めてますか？
若めの人ですね。そもそもカフェに行くのって若い人の方だと思うので。ご高齢の方は喫茶店だと行かれると思うんですけど。求めているものが違う気がします。うちは10代後半から30代までですね。
ーみなさんどういうルートでこのお店に来られるんですか？
最初は、お店をオープンする前にここでメニュー作りをしていたのでその様子を外から見て何ができるんだろうって気になっていた方が来られていましたね。今はインスタのストーリーを見て、とかですね。インスタで一番影響があったのは、昔バイトしていた焼肉屋さん、権兵衛のアカウントで紹介してもらったのが反響が大きかったですね。あとは、宮古高校卒業した、女優目指してる子がいるんですけどその子と幼馴染で。その子のアカウントで紹介してもらったら、その子の後輩の子達が来てくれるようになりましたね。
ーなるほど。集客もきっちりされていますね笑 ではこのカフェで一番おすすめメニューはなんですか？
ドリンクは、バニラクリームラテですね。今時のカフェ風なドリンクなのでオススメです。バニラのクリームにミルクでエスプレッソ、あとは生クリームが入ってます。若い子が好きだと思います。フードは、クロッフルですねやっぱり。
ーあぁ、クロッフル！ほんと美味しかったです、あのスイーツ！
ありがとうございます笑クロワッサンの生地がフランス産のバターを使っていて、そのまま食べてもすごい美味しいんです。あと、ブラウンチーズも僕はオススメです。韓国で流行っているチーズなんですけど、このチーズは作る過程で捨てる部分があるんですけど、そこを再利用して色々組み合わせて作ってるチーズなんです。キャラメルみたいなチーズで、クセも全然ないんです。それをバニラアイスと合わせたらマジ美味いです笑 僕は一番美味しいと思ってます。このチーズを食べれるのは宮古島でここだけだと思います。一度食べてハマる人も多いフードです。
友達と何時間も喋って過ごせるようなカフェを目指してます♪
店長オススメメニューは、「クロッフル」と「バニラクリームラテ」！
バナナキャラメリゼクロッフル&カフェモカ
ブラウンチーズクロッフル&抹茶ラテ
バニラクリームラテ
これまでの軌跡
ーではここからは過去の話を聞いていきたいんと思うんですけど、カフェを始めようと思ったきっかけをお聞きしてもいいですか？
大阪にずっと住んでて宮古島に帰ってなかったんですけど、コロナが流行った2020年の夏頃に親から連絡があって。そもそも親が三年前ぐらいからスナックを経営してて、夏にもう1店舗開けようと思ってるから、なんでもいいから何かやってくれないか？って聞かれたのが最初ですね。
ーそうだったんですね〜。お店を立ち上げるにあたって色々苦労したことはあったと思うんですけど、その中でも特に大変だったことってありますか？
大変だったこと…。どれも全部大変だったんですけど、やっぱりレシピを作るのかなぁ。死ぬほど食べて死ぬほど飲みましたね。５キロ太りました笑
ーえ！それは大変ですね！
ケーキとか作るにしても、１ピース作れないのでホールで作るんですよ。で、残すのももったいななぁと思って全部食べてました。でもどちらかというとドリンクの方がレシピにするのが長引きました、スイーツは元々レシピがあったので。ドリンクは、本当に大変で。飲みすぎてもはや何が美味しいのかわからなくなるし。甘いドリンクは飲みすぎて気持ち悪くなるし、エスプレッソは頭痛くなってくるし。でも自分で納得のいく味を見つけるために頑張りました。
ーそんな苦労があったんですね…。元々飲食店したいなぁって思ってたんですか？
うーん、まぁそうですね、スイーツもコーヒーも好きだったので。
ー学生の頃は飲食に関係した学科とか通ってたんですか？
いや、全然、海洋科でした。最初、宮古高校に行こうと思ってたんですけど、高校の説明会の時に海洋科の紹介で、ダイビングの免許取れます、釣り行きます、水上バイク乗れます、みたいなことを言ってて。僕宮古に引っ越してくる前までは大阪に住んでいたので綺麗な海というのを初めて宮古で見て感動したので、高校でそんなことができるなんて最高やんって思って海洋科にしました笑
ー面白い理由ですね笑 実際に免許取れたりしたんですか？
と思うじゃないですか？騙されたんですよ。色々条件付きで免許取れるみたいな感じでした笑まぁでも男子校みたいで楽しかったですよ。
ーそれは楽しそうですね笑
これからのビジョン
ー今後特に挑戦してみたいメニューなどはありますか？
そうですね〜軽食系ですかね。でもこれもまた僕のこだわりになるんですけど、周りにコーヒーも出してるしパスタも出してるみたいなお店って結構あるじゃないですか。でもそいうとこって何がメインなのか分からなくなる気がして。例えば、今僕がこのお店でパスタ出しますって言っても、新規で来たお客さんって何がメインのお店なのか分からなくなるので軸がブレちゃうような気がするんですよね。強みがなくなるような。なので、軽食を出すとしてもクロッフルを使ったエッグベネディクトとかを挑戦してみようかなとは一応考えていますね。いつメニューとして出せるか分からないんですけど笑
ー食べたい…。いつか食べれる日が来ることを待ってます！では最後にこれから宮古島でカフェを始めようと考えている方にアドバイスをよろしくお願いします！
ん〜そうですね。盛り付けを可愛くして、影響力あるインフルエンサーにお店を紹介してもらうってのはとてもいいと思います。今の時代、やっぱりインフルエンサーは強いですね。
ー今日は長い時間ありがとうございました♪
ありがとうございました！
