宮古島といったら泡盛!おすすめの地酒を紹介!

沖縄では地酒が有名です。
昔からユニークな製品を多数作り出してきた土地ですが、その中でも宮古で作られるものは全国に多くのファンが存在するくらいです。
今回は宮古島の文化について紹介していきましょう。

宮古島の伝統「おとーり」って?

日本各地には地元ならではの風習というものがあります。
地元の人しか知らないことを一緒にやることで旅行の思い出にするのもいいでしょう。
宮古にもそういうものはあって、「おとーり」と呼ばれています。

「おとーり」は宮古ならではの風習

醸造は古くから限られた地域でしか行ってはいけないものでした。
宮古は沖縄の中でも唯一醸造が許されていた地域だったのです。
しかし、そこだけがたくさん飲んでいいというものでもありません。
何かの集まりでお酒が振る舞われるのも珍しく、宴席にやってきた客人は貴重な泡盛を皆で均等に飲んでいたのです。
どうすれば皆が平等に飲めるかを模索した結果、現在まで伝わる風習である「おとーり」が生まれたのでした。

「おとーり」には親がいる?

おとーりをやるにあたってはまず親が決められます。
大体年長の人が務めることが多いですが、時には成人になったばかりの若者が務めることもあります。
親はまず口上を述べて、宴席が開かれたことを祝わなければいけません。
そして、瓶とコップを持って宴席に集まった一人一人に泡盛を継ぎ飲ませていくのです。
こうすることで皆が平等に同じ量を飲むことができます。

一通り継ぎ終わったら二週目に?

宴席というものは丸いテーブルに何人かが集まって行われるものです。
親はそれに沿って時計回りに次いでいかなくてはいけません。
やがて親の隣の人にまでいきわたったら、最後に親がお酌をしてもらいます。
親の隣の人が親にお酌をし、それで一週目は終了です。
まだ飲み足りない、となったら改めて親が決められます。
これを行うと皆が同じものを同じコップで飲むことで仲間意識が生まれるのです。

「おとーり」はどんなときにやるもの?

元はといえば、おとーりは儀式の一環として行われていたものでした。
農業の豊作などを祈願するために儀式を行う地方があるのは珍しくありません。
宮古島は儀式として飲み回しを行っているのです。
もっとも、現在ではいたって普通の宴席でもおとーりは行われるようになっています。
飲食店などで仲間が集まっておとーりをやるということも普通に行われています。
見かけたら混ぜてもらうのもいいでしょう。

「おとーり」をやるときの注意点

風習というのは昔から伝わってきているものですから、それぞれ独自のルールが決められています。
おとーりをやる上で気を付けなくてはならないのは、しゃべってはいけないということです。
たとえば注いでもらったものを飲み干した後で、うまい、と言ってもいけません。
他の人が飲んでいる様子をはやし立てるようなこともしてはいけません。
厳粛な儀式ですから、無駄口をたたいてはいけません。

飲みすぎには注意!

宮古の島民の方々はとても飲兵衛な人が多いです。
アルコールに強い自分の基準でもって他人にもっと飲むよう勧めてくる人も中にはいます。
普段からよくアルコールを飲んでいるという人は問題ないでしょうが、中には過去に飲みに行って痛い目に遭ったから気を付けているという人もいるでしょう。
そういうとき、宮古では「オトーリカード」というものを使用するよう推奨しています。
これを使えばお酌を断れます。

地酒(泡盛)の紹介

ここまで「おとーり」について紹介してきました。
読者の中にもこれをやってみたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次はおとーりをやりながら飲むとおいしい地元の名産を紹介していきます。

菊の露酒造

初心者にもおすすめしたいのは菊之露です。
地元で長年営業を続けているブランドですので、宮古島の人々にとってはスタンダードとも言えます。
菊之露にはさまざまな種類がありますが、まずは無印の菊之露を飲んでみるといいでしょう。
気に入ったらブラウンやVIPゴールドといったランクの高いものに手を出してみるのがおすすめです。

多良川酒造

戦後まもなく営業を開始したのが多良川です。
主力商品である「琉球王朝」は地元の飲食店には必ずと言ってよいほど置いてある商品です。
こちらの特徴はなんと言っても常圧蒸留にこだわっているところでしょう。
最近はアルコール度数を控えめにするために減圧蒸留を行っているところも多いのですが、ここでは徹底的に泡盛本来のおいしさを追求しようとこだわっています。

宮の華

宮の華の特徴は社長を始めとしたスタッフのほとんどが女性であるという点です。
これまで男性向けの商品が中心だった業界に、女性ならではの視点を持ち込んだということで注目されています。
ここで作られているものの中で紹介したいのは華翁という商品です。
アルコール度数は他の商品に比べると高めですが、ほのかな甘みも感じられる仕上がりになっています。
女性はもちろんのこと、男性も一度は味わってみてください。

今回は地元ならではの風習と名産について紹介してきました。
もちろんこのほかにも宮古島にはたくさんの観光スポットや名産があります。
そのすべてを味わおうと思ったら一日や二日では足りないかもしれません。
沖縄に旅行に行った際は事前にプランを立てて、出来る限り地元の魅力を味わい尽くそうとしてみるのがいいでしょう。