宮古島の伝統行事「旧十六日祭」

旧十六日メイン

最近の宮古島は天気が悪く、お日様が出ないせいなのか寒い日々が続いています…。

沖縄って年中暖かくて半袖で過ごせるイメージだったんですが、冬はやっぱり寒いです(笑)

ところで、みなさん!沖縄にはお正月が3回ある事を知っていますか?

こいつは何を言ってるんだ?と頭にハテナが浮かぶかもしれませんが、沖縄にはお正月が3回あり、1月1日の普通のお正月、旧暦の1月1日、そして旧暦の1月16日。この3日間がお正月なんです。


この3日間の中でも一大行事なのが、旧暦の1月16日、通称「旧十六日祭(きゅうじゅうろくにちさい)」です。

旧十六日祭は、あの世のお正月と言われていて、親戚みんなが集まりお墓参りをする日なので、島を出て暮らしている人達は1月1日には帰ってこず、旧十六日に帰省する事も多いです。

学校や大体の会社も午後からお休みになり、宮古島の某ホテル内レストランも「旧十六日」は臨時休業でした。


文章だけ読んでも想像がつかない方が多いと思うので、今年の私の家の旧十六日祭の写真を見てください(笑)

旧十六日メイン

写真に写っているのは私の夫ですが、「この人オードブル横に置いて何してるの?」って思いますよね…。私は宮古嫁になって初めての旧十六日祭の時に思いました(笑)

本当は親戚がみんな集まりお墓参りをしながら、そのままお墓の前でオードブルをみんなでご飯を食べ、お酒を飲むのですが、まだコロナが流行っている宮古島、市役所からも静かな行事となるよう自粛しながらやって下さいとお知らせ文が届いていたので今年は、夫と2人だけでオードブルを軽くつまんでお墓参りしました。

本土のお墓参りと違う点がもう一つ、守礼紙銭(カビジン)を燃やし、先祖がお金に困らないように願いを込め、あの世へ煙からお金を届けます。

この黄色の紙があの世のお金になるそうです。

これ、燃やすのが結構楽しいです(笑)

燃やしきったら生米を撒き泡盛で火を消して終わりです。

このやり方は夫の出身部落のやり方ですが、他の部落によってお墓参りの方法が様々らしく、同じ宮古島なのに面白いですよね。


夜は、重箱のお料理を家族だけで集まり食べました^^

この重箱の料理は、夫の叔母さんが作った物ですが、天ぷらや三枚肉、サーターアンダギー等、本土の方には馴染みのない物も沢山入ってます。

1年に1度この料理が食べれるのは楽しみでもあります(#^^#)

これは「シームヌ」です。豚の中身を使った吸い物で、本土でお正月にお雑煮を食べるような感覚で食べる沖縄の汁物です。

各家庭によって味付けも違うんですよ~。

同じ日本なのに本土では見た事のない食べ物や文化が多く、移住し宮古嫁になりビックリする事が多い毎日です。

そして行事の度におもてなしご飯を作る宮古島の女性の方、ほんと尊敬します……!

世代が変わってもずっと受け継がれている宮古島の文化「旧十六日」、ご先祖様を大切に思う宮古島の人達の絆を感じられる日です。

観光でたまたま旧十六日祭とかぶり来宮された時は、スーパーはオードブルや重箱の販売が多く本土では珍しい物もたくさん並んでいるのでチェックしてみても面白いかもしれません♪

旧暦の1月16日付近は、ド平日でも宮古島行きの飛行機が取りづらい事もあるのでお気を付けくださいね。