宮古島で出会ってちょっと驚いたもの~生き物編~

その地域でしか出会えないもの。風景や人、おいしい料理など旅行の醍醐味でもあり、その場所が好きになる要因になります。

伊良部大橋を渡るのに慣れてきた頃のお話。

伊良部島のおばあやーに寄ったとき、玄関先に大きなケージが置かれていて中に何かが…。

5年前&スマホでの撮影なので画質悪いです

おばあに聞くと「窓にあたって落ちたから捕まえた」とのこと。

おばあやーはまわりが畑しかないせいか昔からよく動物が迷い込んできました。特に鳥は窓を開けていると入ってきて反対側の開いていない窓にぶつかって気絶したり、出口を探して暴れまわったり。

うちのおばあは鳥が好きなので迷い込んできた鳥にエサをやったりしていました。

大きなケージの中の鳥を見て「これはキンバトだからきれいだねえ」とご満悦なおばあ。「窓(ガラス)にあたって脳しんとうおこして飛んでいかんからエサをあげている、少し弱っている」と。

迷い込んできたキンバト

なぜかおばあやーにちょうどいいおおきさのケージがあったことに驚きましたが、庭の木の枝を折ってケージの中に入れて隠れる場所を作ったりといそいそとお世話をするおばあは楽しそうでした。が、数日たつと「(ケージの中で)ばたばたして大変だから逃がした」と報告がありました。

あとで本当にキンバトという名前だということと(おばあは名称を適当にいうことが多いので聞き流していました)、キンバトが天然記念物だと知ったときは驚きました。

鳩をみて「キンバト」だと的確にいっていたおばあは天然記念物だと知っていて黙っていたのではないかと疑っています。

弱っていた鳥にどう対応すれば正解だったのかわかりませんがキンバト(天然記念物)を「久しぶりにみた」と喜んで世話をして元気になったらリリースしたおばあにはそんなに特別なことではなかったと思います。

そんなことを思い出すきっかけになった出来事を鳥つながりでもう一つ。

先週、私の車にコウモリがつかまっていました。何をいっているのかわからないと思いますが私もです。

車に乗ると、ドンドン、キーキーと助手席側に何かがぶつかる音と爪をたてるあの不快な音が聞こえてきました。

しかも結構強めにドアをたたく音です。周りに人はいません。猫?犬?なんで車に体当たりしてるの?と怖くなりながらも車を降りて確かめてみることに。

その時の写真です。

翼をひろげると大きかったです。怖くて近づけませんでした…

ヤエヤマオオコウモリ。なにかのはずみで車に飛びついてよじのぼろうとしていました。

宮古島ではメジャーな方の生き物で、前におばあやーでバナナの木にぶら下がっていたコウモリよりは小さめですが、かぎ爪の長い手(?)が怖かった。

どうしようもなく、車を離れて時間をおいて戻るとコウモリはいなくなっていました。ヨカッタヨカッタ

日常のふとしたところでその生態系を見せつけてくる宮古島。

ゆっくり歩いてみるとまだまだ出会っていない小さな生き物に出会えるかもしれません。