水に関すること~宮古島の水は硬い~ 大和井の琉球石灰岩

宮古島の大和井

宮古島は島全体が琉球石灰岩でできていて、昔は井(ガー)という湧き水を利用し生活していました。

現在は水源を地下に頼っています。宮古島は山がない平べったい島ですが川もないため地下ダムで水を確保しているのです。

大和井の琉球石灰岩
大和井の琉球石灰岩

沖縄県全体でも琉球石灰岩を通して水を採取することは同様で、そのため沖縄の水道水は水の硬度がとても高く、中には髪がキシキシしたり飲むと重く感じるなど他県の水との違いに気がつく方がいます。

もちろん飲料水としての安全性は確保されていますし水質が軟水か硬水かという質の差、好みの違いであり硬水の方がミネラル分が多量に含まれるので好んで飲まれることも多いです。

でももし硬水を飲みづらいと感じたとしても、スーパーでは飲料水にはたくさんのメーカーからいろんな水が販売されていますし、宮古島でもウォーターサーバーやお水屋さんなど普及しているのでそれほど生活には支障はありません。ただ私が不便を感じていることがあります。

石灰による目詰まり

お湯をわかした後のポットの中などで白くのこる「アレ」。

宮古島の年配の方は「カルキ」と呼ぶ人が多いですが「石灰」という人もいるあの白いかたまり。

水道水に含まれる「炭酸カルシウム」がその原因で、「炭酸カルシウム」が含まれるかどうかはミネラル分に左右されるため、ミネラル分が多量に含まれる宮古島の水はより多く「石灰」ができてしまうのです。

「石灰」が結晶化する速度は速くて、ポットは使用するたびに洗い流し水を中に残さないようにしないと白い粉状の「アレ」がすぐにかたまりになってスカッチでこすっても取れなくなり苦労します。

あのザラザラした感触は本当にブルーになるのでうちの電気ポットの「わく子さん」には軟水しか入れていません。

浴室にて

ほぼ日々の努力で対応できるカルキ(石灰)対策ですがそうもいかない場所があります。 それは「浴室」

石灰で詰まったシャワーヘッド
石灰で詰まったシャワーヘッド
石灰蛇口付近
石灰蛇口付近

浴室に鏡があればあっという間にウロコ状の水垢。水道の蛇口にこびりつく白いガチガチのかたまり。そして見えないところで忍び寄ってくるやっかいなヤツ、それがシャワーヘッドです。

ゆっくりと時間をかけてシャワーヘッドの目をあの白い「ヤツ」がふさいでいきます。

ぱっと見気づかず、気にもとめない。水圧が高くなってきても気づかず、ある日突然「あれ?温度調整おかしい?シャワーの水(顔に当たった時)痛い?」となってやっと気づくシャワーの目詰まり。

おばあやーのシャワーの水があらぬ方向にとんでいた原因はこれなのです。

石灰掃除法
石灰掃除法

シャワーヘッドはホームセンター「メイクマン」で取り換え用のシャワーヘッドをお手頃に購入できますし取り換えできない場合は洗面器にお酢を入れ一晩放置します。

お酢が目詰まりを溶かして元通りになり、洗剤を使用するより便利で安全に使えますよ。

生活に欠かせないけれどちょっと気づきにくい水の硬さ。

「水があう」という言葉は文字通りその地域の「水」と付き合えるかということでもあるのかもしれませんね。